小鹿田焼について
ここでは、小鹿田焼の特質などを書かせて頂きました。
初めてご購入して頂く方は、以下を一読下さいますようお願い申し上げます。


小鹿田焼のやきものは、九州の大分県日田の市街地から北にあり市街地からは17キロほど山奥にあります。
(標高約430メートル)その源栄町皿山に10軒の窯元があり日々作陶しています。


山から採取唐臼で細かくひいていく


小鹿田焼の土は、小鹿田の里の周りの山で採れます。陶土は、きめが細かく、難点は、伸ばしにくいこと。
耐熱度は、やや低め。鉄分を多く含むため焼くと黒くなりやすい性質。大きなものは、蹴りろくろで作陶し、登り窯で約1250度くらいで長時間焼いていきます。

年に5〜6回焼きますが、季節や登り釜の中の温度、湿度、作陶したうつわの乾燥度、炊き上げる薪の湿度などによっても窯の燃焼温度が左右され焼き具合は、微妙に変わります。(余談ですが、窯を焼いていきますと釜が膨張するのだそうです!)

釜の中でうつわを置く場所や炎の入りにより、焼き過ぎもあれば、焼たらないこともあります。その分、小鹿田のうつわは、破損率も2割前後と高いのです。焼き具合は、電気、ガス釜のように調節できないのは言うまでもありません。すべて陶工の勘に頼るほかないのです。また、一つひとつ手作りのためデザインや形は同じようでも微妙に違い、全く同じものは1つとして出来ません。



破損したうつわは、窯で燃焼させて行く過程で、素地の土、釉薬などの違いの中で燃焼度も影響。また製材所から譲り受けた上薬用の木灰の中にビニールのひもなどの科学製品が少しでも混ざっていますと、いろいろな不都合で変化し、破損してしまいます。現在では、釉薬の材料調達も非常に困難になっているということです。

小鹿田焼は、重要無形文化財に指定されていますが、伝統を守るということは、いろいろな側面を考えますと非常に難しい。開祖より変わらないことの重さ。小鹿田焼の陶工たちは、日々の作陶の中で葛藤しています。

良い破損

破損破損


小鹿田の人々は、自然の中の土、水、釉薬(石、木灰)、薪と炎を駆使して民陶・小鹿田焼を生み出しています。今も現代に繋がっている驚き。そして、陶工たちの想いが素朴で温かい不思議なうつわとなっています。

小鹿田焼は、あくまでも民陶ですので素朴です。窯の燃焼によって貫入(かんにゅう)も入ります。小鹿田焼などのうつわは、貫入は良しとするもので、貫入は、まだはっきりとは解明されていませんが、素地の土と上薬の収縮率というか冷えていく過程で入るようです。

また小鹿田焼は、自然の生活の中で作陶していきます。そのため陶土は、水簸(すいひ)しても仕切れなかった土か、天日干しの時についた土などの粒がうつわの表面につくこともあります。登り窯で作陶した皿などは、通常重ねて焼きます。そのため皿の中央には、白い輪などが出来ます。

※ 水簸 土の粒子にの違いによって水中での沈殿に差があることを利用。砂金を採るのもこの方法。
※ 貫入 陶磁器の釉が燃焼加減によってうつわの表面に細かいひびができる。貫乳(かんにゅう)                

重ねて焼く窯出ししたうつわを磨く


釉薬のかかったうつわなどが高温で釉薬が熔け皿どうしが接着しないように皿を重ね焼する時、焼いても解けない釉薬の白いアルミナを塗って焼きます。焼き上げた時、底と表面に白く粉っぽいのは、このためです。

不良ではありません。不良ではありません。

不良ではありません。裏印(但し坂本工窯は裏印は入っておりません)


小鹿田焼のうつわをご家庭で使い頂く時、小鹿田焼は、結構丈夫な器ですが電子レンジ・オーブン用に、お使いいただくときはご注意下さいませ。温度が低ければ良い思います。高温になりますと油使用のお料理はシミの原因となります。耐熱ガラスや耐熱プラスチックの電子レンジ・オーブン専用の容器などをお使い頂くことをおすすめいたします。本当に最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
どうぞこれからも末永く小鹿田焼を愛用していただきますようお願い申し上げます。
                

                       小鹿田焼  ギャラリィ隆々 

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